ICL手術の適応検査とは?
ICL手術は近視や乱視を矯正するための高精度な屈折矯正手術です。
しかし、すべての方が手術を受けられるわけではありません。安全に手術を受けるためには、事前の「適応検査」が非常に重要です。
本記事では、ICL手術前に行われる検査の内容や所要時間、具体的な検査項目について詳しく解説します。
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この記事の目次
ICL適応検査とは
ICL適応検査は、ICL手術が患者様に適しているかどうか、安全に手術を行えるかを判断するための重要な検査です。
ICLを受ける前に必要な検査は①適応検査と②術前検査があります。
①適応検査
ICL手術の適応として問題ないか、眼の疾患がないか等を検査します。
どのような検査をするのか以下に説明します。
②術前検査
適応検査で問題がなかった方が、ICLレンズの度数決定のために受ける検査になります。
ICL適応検査の流れと所要時間
初診適応検査では、視能訓練士による検査、眼科医による診察、カウンセラーとのカウンセリングを含め約2時間です。
度数決定のための2回目の検査は1時間〜1時間30分程度で完了します。
初診時には、コンタクトレンズの装用制限(ソフトコンタクトは2日間外す)が必要です。
適応検査の具体的な項目
屈折検査・視力検査
・他覚的屈折検査:近視・遠視・乱視の度数を測定
・自覚的屈折検査:裸眼視力や矯正視力、眼鏡・コンタクトレンズの度数確認
・視力検査:屈折矯正後の視力を確認
角膜内皮細胞検査・角膜形状解析
・他覚的屈折検査:近視・遠視・乱視の度数を測定
・自覚的屈折検査:裸眼視力や矯正視力、眼鏡・コンタクトレンズの度数確認
・視力検査:屈折矯正後の視力を確認
眼圧検査
眼圧を測定し、緑内障リスクなどを確認します。
通常は10〜21mmHgが正常範囲です。
CASIA2を用いた前眼部画像解析
ICLを挿入するスペース(角膜内皮〜水晶体前面の距離)を測定します。
スペースが狭い場合、手術は行えません
細隙灯顕微鏡検査・眼底検査
・細隙灯顕微鏡検査:結膜、角膜、水晶体などの異常をチェック
・精密眼底検査:網膜、脈絡膜、視神経を確認。糖尿病や高血圧など全身疾患の影響も評価可能です。
前眼部解析・前房深度測定
ICLを挿入するスペース(角膜内皮〜水晶体前面の距離)を測定します。スペースが狭い場合、手術は行えません
涙液検査・瞳孔径検査
涙液検査はドライアイの有無を確認します。
瞳孔径検査では明るさによる瞳孔の大きさ変化を測定。手術適応の判断材料となります。
まとめ
ICL手術を安全に受けるためには、術前の適応検査が欠かせません。
屈折検査や視力検査だけでなく、角膜、前眼部、眼底まで多角的に評価することで、患者様一人ひとりに最適な手術計画を立てることができます。
不安な点や手術適応に関する疑問は、初診時のカウンセリングで医師にご相談ください。